ランドセルのお掃除方法は?お手入れのポイント

Q&A ご使用の際に

2024年ももうすぐ終わり。小学生の皆さん、保護者さま、本当にお疲れさまでした!
年末と言えば大掃除。お家の掃除と共に、ぜひ冬休みの間にランドセルの掃除にもチャレンジしてみてくださいね。
今回のよみものは、ランドセルのお手入れのポイントについてです。人工皮革はもちろん、牛革・コードバン製のランドセルでも安心してお掃除していただける方法をご紹介していきます。
ランドセルはちょっとしたポイントを踏まえて拭くだけで見違えるようにきれいになるので、「スタッフが気をつけているポイント」なども交えてお教えしたいと思います!

ランドセルはお手入れが必要?

そもそも、ランドセルは常日頃お手入れが必要なのか気になる方もいらっしゃるかもしれません。実際に天然皮革の牛革・コードバンのランドセルをご購入される際には、「お手入れが難しいのでは?」というご質問もよくいただきます。
心配はご不要です。ランドセル用に加工された革は、しっかりと撥水加工を施されていますので、雨にも汚れにも強く、難しいお手入れは必要ありません。

なお、ランドセルカバーをお使いの方は、ランドセルとカバーの間に雨などの湿気が溜まってしまうことがありますので、定期的に外してあげると安心です。

ランドセルのお手入れに使う道具

やわらかい布


使用するのは「やわらかい布」です。
「やわらかい布」を水で濡らして固く絞ってください。ランドセルは撥水加工(「リベルタ」のヌメ革を除く)をしているので、水拭きすることができます。
ちなみに鞄工房山本では、マイクロファイバーのクロスを使用しています。
特別なお手入れ剤・洗剤は不要です。革用のクリームなどをご使用になると、革のシミや変色の原因にもなりますので、ご使用にならないようにお願いいたします。
また、アルコールを含んだ除菌スプレーや除菌シートが少しでも付いてしまうと革が変色を起こしますので、普段の生活でもお気をつけくださいね

ご注意ください
どの作業をしていただく際も弱い力ではじめて、様子を見ながら力を加減してくださいね。強く擦ると革を傷める原因となる場合があります。
また、リベルタのヌメ革については、通常のランドセルとは違うお手入れ方法になります。詳しくはブログ『「ヌメ革」のお手入れってどうすればいいの?』をご覧ください。

ランドセルお手入れのポイント

ポイント1「内装の汚れ」

内装の汚れ


内装は鉛筆などの汚れも多いポイントです。丁寧に拭いて汚れを落としてください。

ポイント2「背中の汚れ」

背中の汚れ


汗をかいたり、ランドセルを床に置いたり、背中の面は汚れやすい場所です。背中水に濡らした布で拭くだけで落ちる汚れも多いので、拭くときれいになります。

ポイント3「肩ベルト・小ヒモの裏」

肩ベルトの裏


普段は見えない部分ですが、肩ベルトと小ヒモ(ランドセルの底から伸びている短い方のベルト)の裏側も意外と汚れている箇所です。
肩ベルトの穴を美錠(バックル)から外して、ベルトを裏返して拭いてくださいね。
「力の入れ方が難しいな」と思われる場合は、手で握って親指でギュッギュッと拭くと拭きやすいです。

ポイント4「美錠受け」

美錠受


美錠受けとは、肩ベルトを通す美錠の下にある革のパーツです。美錠と美錠受けの間は見逃しがちな箇所ですが、ここに埃が溜まっていることも多いのでぜひ拭いてください。

ポイント5「目立つ汚れ」

目立つ汚れ
目立つ汚れの拭き方


目立つ汚れは、写真のようにタオルを指に巻いてキュッキュッキュと拭いてください。とくにこの作業は、強く擦ると革を傷める原因になりますので、少しずつ様子を見ながら拭くようにしてくださいね。

ポイント6「全体を拭く」

ランドセル全体を拭き上げましょう。水拭きが終わったら、乾いた布で拭いて仕上げをしてくださいね。

この機会に肩ベルトの長さの調節も

ランドセルの正しいフィッティング


お掃除が終わったら、改めて肩ベルトの長さを調節してください。お子さまの肩とランドセルの上部が大体水平になる位置が正しい高さです。肩ベルトが長すぎても重心が下に降りてランドセルが重く感じますので、丁度良い長さに調節してくださいね。
長期のお休みごとに、正しく背負えているか長さのチェックをしていただくことをおすすめします。

肩ベルトの通すポイント

(1) 美錠受けの穴に通す
(2) 穴に美錠のピンに通す
(3) 指差し(小)の輪っかに通す
(4) 指差し(大)の輪っかに通す
の手順で行ってください。

肩ベルトを通したあと

また、肩ベルトの余った部分が折り曲がってしまわないように、指差し(大)は下の方にしっかりと下げて、ベルトの先を留めていただくときれいにお使いいただけます。
また、ランドセルの背負い方、肩ベルトの通し方についてはWebサイトの『6年間サポート(肩ベルトの通し方・背負い方)』でもご説明しております。
以上がお掃除方法です。

汚れがキズが気になるときは……

拭いていただいて落ちない汚れについては、奈良本店で拭き取りをすることも可能です。(送料はお客さまご負担にてお願いしております。)
また、キズに関しては修復をすることができませんので、有料の修理としてパーツ交換をご希望される場合は奈良本店までご連絡くださいませ。


ランドセルのお手入れをしていただくことで、お子さまに「ものを大切にする心」を育んでいただければ幸いです。ぜひ冬休みはお子さまとご一緒にランドセルのお掃除をしてみてくださいね。

何でもお気軽におたずねください。

他にご不明な点等ございましたら、下記よりお問い合わせくださいませ。

お問い合わせ

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