こんにちは。奈良本店の示野です。
今回ご紹介するのは、鞄工房山本から車で30分ほどの場所にある「
うだアニマルパーク」。
奈良県が運営している、入園料・駐車料金無料の施設です。
昨年と今年、期間限定でランドセルの展示会を行った場所「カエデの郷 ひらら」の近くにあるため、展示会にご来場くださった方のなかには、「アニマルパークにも行ったよ!」という方がいらっしゃるかもしれません。
私たちが訪れた日のお天気は、梅雨の中休みの快晴。夏のような日差しが照りつけるなか、かわいらしい動物たちとふれあってきました!
必見!ヤギの橋渡り
アニマルパークではたくさんの動物たちと無料でふれあえるイベントが毎日開催されています。なかでも、他ではなかなか見られないおすすめのイベントが、ヤギの橋渡りです。
ヤギ・羊舎の両脇にある小さめの牧場が、段階的に高さの異なる橋でつながっており、時間になるとヤギが一列になって順番にその橋を渡り、移動する仕組みです。
牧場にいるヤギたちは、いつ見ても一生懸命に草を食べています。
「それではヤギさんたちの橋渡りを行いまーす」。
スタッフのお姉さんのかけ声とともに橋への扉が開けられると、それまで夢中で草を食べていたヤギたちがお行儀よく順番に橋を登り、怖がることなく歩いていきます。
ヤギたちが橋を渡るかわいい姿に、『三びきのやぎのがらがらどん』を思い出した方もいらっしゃるのではないでしょうか。
移動が終わるとまたすぐに草をむしゃむしゃ……。時には、草を食べる場所が重なり、角で押し合う姿も見られました。
学ぶ!つくる!動物学習館
駐車場の隣にある動物学習館。ここにはお子さまが楽しめるコーナーが多数用意されています。
動物についてモニターや展示物で学べたり、絵本を自由に読めたり、動物と走る速さを競えたり……。机や椅子がたくさんあるので、お子さまを見守りながら一休みすることもできます。
この日は館内の一室でバター作り体験ができるということで、私たちも参加してきました!
はじめに、スタッフのお姉さんからバターができるまでのお話と、バターの作り方を教えていただきます。
しぼったミルクのなかには、タンパク質の膜に包まれた乳脂肪がたくさん含まれています。ミルクが入った容器を振ることでタンパク質の膜を破り、タンパク質と乳脂肪を分離させます。そこからさらに振り続けると、乳脂肪だけがまとまり、バターが完成するということでした。
つまり、バター作りは、ひたすら容器を振るだけ!お子さま一人でも簡単に作れます。
47%の生クリーム40ccが入った容器を、ひたすら振り続けます。
「腕が疲れてきたら、反対の手に持ちかえて振るといいですよ」という、スタッフのお姉さんのアドバイス通り、持つ手を何度か交換しながら振り続けました。
ホイップ状態になってからしばらく振り続けると、だんだん「ジャバジャバ」という音が聞こえてきます。
音が大きくなり、脂肪分が少しまとまってきたところで、乳脂肪以外の成分が液体となった「バターミルク」をフタに出して、さらに振り続けます。ちなみに、バターミルクはあっさりとした牛乳のような味でした。
脂肪分がまとまりだしてから、さらに振ること数十回……。
これくらいまとまれば、完成です!
その場で早速、できたてのバターをいただきます。薄く淡いきれいな黄色のバターは、口に入れるとすうっと溶けて、ほんのりとやさしい風味が広がりました。
ふれあい体験!えさやりと乳しぼり
バター作りとセットで体験できるのが、乳しぼりです。
小さいお子さまでも、スタッフのお姉さんと一緒に自分の手でシミュレーションをしてから乳しぼりを体験できるので安心です。
この日、お乳をしぼらせてくれたのは雌牛の「はこべ」ちゃん。
はこべちゃんの右後ろにしゃがみ、スタッフのお兄さんに教えていただきながら、ぎゅっと握ってしぼります。まずは親指と人差し指で乳房の根元をぐっと握ってから、残る3本の指を上から順番に握っていくと、ぴゅーっとお乳が出ます。
搾乳の時期には、一日で20キロほどのお乳が出るそうです。
やわらかい乳房を握る力加減が難しかったですが、神秘的で貴重な体験ができました。はこべちゃん、ありがとう。
牛舎のすぐ近くにあるヤギ・羊舎の中では、無料でえさやり体験もできます。
えさのわらを柵の方へ持っていくと、ヤギたちが次々と寄ってきて、勢いよくパクパク!
「もっとちょうだい」。そんな声が聞こえてきそうな表情です。
ヤギや羊がくつろげる雰囲気の舎内。ヤギも羊も、おとなしく座ったり佇んだりしているので、間近でじっくりと観察することができます。目の色や角の模様、ひづめの形など、この距離で見られるからこそ、はじめて知ることもあるかもしれません。
開放的!丘の上のアニマルパーク
広い牧場内には、ヤギや羊、牛の他にも、ポニーやうさぎ、豚や鶏などの小動物もいます。仲良く集まってお昼寝したり、まるで会話しているように鳴きあったり……。ゆったりと流れる時間のなかで、思い思いに過ごす動物たちの姿に癒やされました。
展望広場では、長いすべり台「アニマルスライダー」を繰り返し楽しむお子さまもいらっしゃいました。
園内には見晴らしの良い展望台や、噴水池や東屋のある公園のような場所があるので、お天気の良い日にお弁当を広げてピクニックするのもおすすめです。動物学習館の前には、軽食や宇陀産の野菜や果物を販売する売店もありました。
奈良県外にお住まいの方にとっては特に、交通の便が良いとはいえない場所にありますが、「次のお休みは少し遠出したい気分だな」というときにおすすめのおでかけスポットです。
園内の高台からまわりを見渡すといくつも山があり、空が大きく感じられます。
もし機会がございましたら、自然豊かな場所で羽を伸ばし、たくさんの動物たちとふれあって、のんびりとした時間を過ごされてみてはいかがでしょうか。
7月~8月の夏休みシーズンにはさらに、楽しいイベントがたくさん開催される予定です。
アイスクリーム作り体験や動物のお世話のお手伝い体験、グラスに砂を吹き付けて好きな絵柄を描くサンドブラスト体験、輪切りした木にペイントをするコースター作り体験など、夏休みの思い出づくりや自由研究にもぴったりです。それぞれ定員に限りがあり、予約が必要なため、詳細につきましては
Webサイトをご確認くださいませ。
奈良県営 うだアニマルパーク
〒633-2112奈良県宇陀市大宇陀小附75-1
TEL:0745-87-2520
・動物学習館・動物ふれあい体験施設の利用時間 9:00~17:00
・休館日 毎週月曜日(月曜が休日の場合は会館、翌平日を休館)、年末年始(12/28~1/4)