ちょうど東北地方の各地から初雪の便りが届きはじめ、東京でも木枯らし1号が吹き、冬のはじまりを感じた日。毎年恒例の社員旅行で東京へ行ってきました。
鞄工房山本では毎年秋に、研修を兼ねた社員旅行を行っています。昨年は近江八幡、一昨年は京都への日帰り旅行でしたが、今年は東京への一泊二日の旅です。
今回の社員旅行の目的は2つ。一つは、某テーマパークのおもてなし講座を受講すること、もう一つは、鞄工房山本 銀座店、表参道店を訪問することでした。
おもてなしの心を学ぶ ~某テーマパークのおもてなし講座~
当社は、社員の大多数が日々工房でランドセルづくりに取り組む、ものづくりの会社です。
そして、つくりの良いものをお客様のもとへお届けするために、お客様と直に接することのできる“工房直販”という形を取って10年以上になります。
「お子さまにとってもご家族にとってもかけがえのない6年間のために、心を込めてつくったランドセルを、心を込めてお届けしたい」
「ショールームでのランドセル選びや工房見学がご家族にとって素敵な思い出になりますように……」
そのような思いや願いから、“スタッフ全員でお客様をお迎えする”という姿勢を大切にしています。
販売のスタッフはもちろん、製造のスタッフであっても、工房見学にお越しのお客様に笑顔で挨拶するなど、全てのお客様に気持ちよく感じていただける対応を心がけています。
訪れてくださるお客様方によりご満足いただけるように、今回、常に一流のおもてなしを追求・実践し、結果を残してこられている某テーマパークの方々から直接講義を受け、身をもってそのサービスを体験できるという貴重な機会をいただきました。
まず最初に、講師の方々から講義を受けた後、グループに分かれ、担当者の方にテーマパーク内を案内していただきました。実際に行われているサービスを間近で見ながら解説を聞き、サービスに込められた想いや、サービスを行ううえで工夫していることなどを教わります。
“どのようなサービスも、すべては訪れてくださったお客様へハピネスを提供するため”
明確な目的や考え方を共有し、それに向かってスタッフが一丸となって取り組む。そのような熱い心意気やそこから生まれるサービスのあり方を肌で感じ、学ぶことができました。
おもてなしは思いやり。限られた時間のなかで、笑顔をたやさず思いやりを持って接してくださるスタッフの方々の行動や想いに触れ、そのように感じました。
私たちのお店 鞄工房山本 銀座店、表参道店へ
おもてなし講座を受講した翌日は、当社の表参道店と銀座店のショールームへ。
お客様方が入店されてからの流れや、ランドセル選びのご様子、店舗の設計や設備等へのお客様方の反応など、店長をはじめ、東京のスタッフから普段のお店の様子を教えてもらいました。
工房とショールームの本店は奈良にあるため、東京の店舗を写真でしか見たことがないスタッフも多く、今回実際に2店舗を見学できたことはとても良い機会でした。
表参道店では、天井の照明や黒板モチーフの壁の装飾画などが可愛らしいとの声が上がりました。
今年5月末にリニューアルオープンした銀座店では、お店全体に漂うシックな雰囲気に、棚に並ぶランドセルもどこか誇らしそうに見えました。
どちらの店舗でも、細部に施されたデザインや配慮と工夫に、スタッフも一お客様のように驚き、楽しんでいたように思います。
今回の社員旅行では、某テーマパークでのおもてなしの精神を学び、また、奈良でつくっている商品が実際にどのように店舗で並んでいるかを製造のスタッフも確認することができました。
今後も工房やショールームを訪れてくださるお客様方に、「来てよかった!」と思っていただけるようなおもてなしを目指し、スタッフ全員が日々新たな気持ちでお客様をお迎えし、おもてなしの質を高め続けていきたいと思います。