スタイリッシュかつ開放的な空間
2014年にオープンした表参道店は、奈良店と同じく、自然あふれ由緒ある地にほど近い。明治神宮がそばにある。 しかし、おしゃれなエリアにつくられた新たな店舗は、銀座店のイメージを踏襲しつつもよりスタイリッシュなデザインとなっている。 銀座店にもあった額縁のような壁の縁取り。カテゴリー毎にランドセルがならび、その上に黒板のデザイン。銀座店よりもゆとりをもったディスプレイとなっている。壁に使われた木材は焦げ茶でより落ち着いた雰囲気を醸し出す。 (※銀座店は2016年に移転しております。移転後の店舗についてはこちらのブログをご覧くださいませ。) ただ、大きな違いがふたつ。床にはクッションソファと柱しかない。(※後に、バッグの展示用に机を設置しております。)銀座店でのイメージを保ちつつ、表参道らしいシックなデザインの表参道店。
常務の山本加代子曰く、「お子さまたちがいらっしゃる事を考えると、必要なものしか残さなかったんです。」 ここまで開放的なお店というのは見た事がない。奈良の緑を連想させるカーペットの上を子どもたちが自由に歩き回り、お気に入りのランドセルを選べる場所。都市部の子どもたちにとって、それは贅沢な場所であり、思い出の場所ともなる。東京で、奈良のお店を感じられるようにデザインされた店内。柱はあえて木を感じられるようにした。 そして、柱は当時奈良のお店の敷地内にあった樫の木をイメージしたもの。ニスなどで表面の加工がされていない姿は、ヌメ革のように暖かみがあり、時間の経過を楽しむ事を待ち望んでいるかのようです。お子さまのため、親のため、そんなお店づくりの結果なのです。 まるでこの先の鞄工房山本がこれから進む道を指し示しているかのように。