親世代と子ども世代で時間割や教科が微妙に違っています。おじいちゃんおばあちゃんの時代はもっと違うんです。それを見てみましょう。
昔は土曜日もいっぱい授業があった。
さて、まず土曜日にも授業があったのはご存知ですか。親世代の皆さんは週休二日で過ごした方が多いのでしょうね。まず、1992年の秋に第2土曜日だけが休みとなり、1995年からは偶数の土曜日がお休みになりました。
それが2002年にすべての土曜日が休みになります。
元々この週休二日の議論が始まったのは1984年にさかのぼります。学校の負担減や地域社会との連携を深める事を目的に1988年に当時の文部省で具体的な検討を始め、1989年に学習指導要領の改訂を告示しました。
こうして土曜日が休みになる様、段階的に準備と導入が行なわれてきたのですが、授業時間も昭和40年代までは36コマまであったものが、昭和50年代移行は30コマを切るまで減少しました。(小学六年生)36コマというと、毎日6時間を6日間ですが、30コマ程度だと平日に数日5時間目までの日と、土曜日に3~4時間目まで、となるのです。過渡期には土曜日の分が平日に移る事で年間の授業数を確保していました。
そして、平成10(1998)年代になって「ゆとり教育」の時代へと突入します。6年生で週27コマを平日だけで行なう事になり、週2日だけ6時間目まである、という時間割になりました。
ゆとり教育による学力低下などへの反動として、平成20年代には1コマ増えましたが、学校によっては土曜日に授業を行なうところも増えてきました。
ゆとり教育の見直し
脱ゆとり教育によって「総合的な学習の時間」という学年単位や学校横断的な学習を行なう時間が削減され、国語や算数など基礎的な教科が微増しつつ、体力低下が著しい子どもたちの対策として体育の時間が増える事になりました。また、外国語教育も取り入れられるようになり、限られたコマをどう有効に使うのか、試行錯誤しているのがわかります。
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpaa200901/detail/1283503.htm
また、教科の名前も小学校1・2年生のみ違うものがあります。生活科という社会と理科を統合したもので、地域の歴史や自然などを学びつつ、社会や集団行動を学ぶ教科です。朝顔観察日記はここに入る様ですね。しかし、より身近な社会生活を重んじる内容というのが、興味深いですね。
TOP画像:ajari
Heiwa elementary school 平和小学校 _19/クリエイティブ・コモンズ 2.0