【鞄工房山本 銀座店】「発見!てくてくきっぷ旅」に参加しました!

直営店から コラム

日増しに寒さを実感できる季節になりましたね。それでも日中はまだ暖かい日もあり、体を動かす機会にも活用したいところ。 そんな折、スポーツの秋に怠けたツケを挽回すべく「発見!てくてくきっぷ旅」に参加しました。 このイベントは丸の内を中心とした東京駅周辺のエリアと由緒ある日本橋エリアの2つのコースの計10スポットを文字通り「てくてく」歩いて散策するイベントです。 分かりやすくいえばスタンプラリーのような感じですがスタンプの代わりに集めるのがきっぷ、それも懐かしい硬券のきっぷを集めるのです。 若い方はご存じないかもしれませんがその昔、自動券売機がない時代はきっぷといえば硬券でした。 それをレプリカで現代に甦らせた今回のイベントでは全10スポットにて配布、合計10枚集めると晴れてゴールとなるわけです。 ゴールの暁には、「笑点」で座布団10枚獲得と同じくらいの感動があるのではないでしょうか。 私が参加したのは同イベントの最終日だったのですが何故この日を選んだのか? それは最終日ですと元駅員の方々からきっぷ配布時に入鋏(改札鋏)してもらえるからなんです。 これまた若い方はご存じないかもしれませんがその昔、自動改札機がない時代は入鋏といってきっぷに駅員がハサミを入れて改札を行っておりました。 ♪カン・カン・カッカン… とハサミを鳴らしながらの入鋏は駅ならではの光景であり、幼少の頃から鉄道好きの私には子守歌代わりのようなもの。 クラベスや拍子木にも通じるリズミカルなその音色は耳に心地よく、トニー谷の至芸をも彷彿とさせるほどです。   冒険の書まずは散策マップを手に入れてスタートですが、これはどこのスポットでも入手できるのでどこのスポットからスタートしても構いません。 要は10スポット全て周りきれば良いわけで、達成者には各々のマルチ・エンディングが用意されているのです。   東京駅そうは言いつつもマップに忠実に従い順打ちで決定、東京エリアからスタートです。 最初のスポットは「東京駅」、ドラクエでいえばラダトーム城になるのでしょうか。 これぞ冒険、ロトの血を引く勇者になった気分でスタートしました。 「方向と目標が決まっても道は一歩一歩、歩まねばならない。」~周恩来~   KITTE次のスポットはごく近くの「KITTE」。JPタワー内で日本郵政が展開する商業施設です。 「KITTE」の名には郵政ならではの「切手」の意味と「来て」という願いをこめたダブルミーニングってご存知でしたか? キカイダーが「機械だ」と「奇怪だ」を掛けているのと同じで日本語って奥が深いですよね。 「険しい丘に登るためには最初にゆっくり歩くことが必要である。」~シェイクスピア~   東京スクエアガーデン次のスポットは少し離れて線路を跨ぐ「東京スクエアガーデン」。この区間は箱根駅伝で例えると、エース集いし花の2区のようなとこでしょうか。 実はこの場所は私どもの銀座店からそう離れておらず、すごろくで遊んでいてふりだしに戻されたような気持ちになります。 ですが、ここでは集めたきっぷを収納できる東京エリアの硬券フォルダーもゲットできるので再びテンションとモチベーションも高まりました。 「途中であきらめちゃいけない。途中であきらめてしまったら得るものよりも失うものの方がずっと多くなってしまう。」~ルイ・アームストロング~   八重洲地下街次のスポットは「八重洲地下街」、通称ヤエチカです。数多くのお店が並ぶ地下街なので方向音痴の私はここでも迷い道くねくね。 それでもスポットが近づくにつれハサミの軽快な音が響いてくると心は高鳴り体は軽くなり、まさに「踊る丸の内」。 ハサミの音に合わせてフレッド・アステアのように華麗なタップダンスを演じたくなりました。 「大きくやれ、正しくやれ、そしてスタイルを持ってやれ!」~フレッド・アステア~   大丸東京店次のスポットは「大丸東京店」。前のスポットから近い上に曲がり角も少なく地下街を通って直結。F1でいえばイタリアのモンツァ、ファステストが狙える高速区間です。 そんなこともあり、ジャムの「ゴーイング・アンダーグラウンド」を口ずさみながら足取り軽く到着しました。 そして前半の東京エリアはここでゴール。ここで昼食と休憩を考えましたが睡魔という新たな見えない敵を避けるため休む間もなく日本橋エリアに突入です。 「人はどんな高いところでも登ることができる。しかしそれには決意と自信がなければならぬ。」~アンデルセン~   日本橋駅 日本橋エリアで最初のスポットは東京メトロの「日本橋駅」、それも定期券うりばの前です。 日本橋はその昔から江戸の中でも最も賑わう場所であり、現在でも日本を代表する金融街(兜町)があり老舗の商業施設や問屋も多い商いの街としても有名です。 また、この地名の由来でもある日本橋という橋梁は日本の道路元標があり日本の道路網の始点にもなっており、東海道五十三次で起点になっていることでもそれは有名ですよね。 つまり、ウォール街(金融街)とパサージュ(高級商店街)とマネージュ広場(道路元標)の役割を一手に担っている凄い都市なのです。 「いつかは目標に通じる歩みを一歩一歩と運んでいくのでは足りない。その一歩一歩が目標なのだし一歩そのものが価値あるものでなければならないよ。」~ゲーテ~   日本橋高島屋栄えある地で後半のスタートをきり、次に向かったのが「日本橋高島屋」。日高(にったか)の愛称でも有名な老舗の百貨店です。 モダンな近代建築の佇まいは国の重要文化財にも指定されており、日本橋の歴史の生き証人ともいえる建物で周囲の再開発が進む中でも存続されます。 私にとっては未だにブルジョワジーなイメージを醸し出す店舗でもあり、襟を正し深呼吸をしてから到着です。 「人生にはカメのような一歩一歩の歩みが大切。二歩三歩いっぺんに飛ぼうとすれば失敗する。」~松下幸之助~   COLEDO日本橋高島屋を後にして次のスポットは「COLEDO日本橋」、これまた実は百貨店繋がりでもあります。 私が日本橋をよく訪れていた頃はまだ「東急百貨店日本橋店」であり、改めて訪れるとその頃が懐かしく思い出されます。 更にその昔は「白木屋」というこれまた百貨店でした。当然ながら周囲も当時とはかなり変わっているでしょうし人の生活に合わせて街が変化していくのも歴史の一つといえますね。 「小さいことを重ねることがとんでもないところに行くただ一つの道だ。」~イチロー~   国分ROJI 日本橋再び中央通りを進行し向かった次のスポットは「国分ROJI 日本橋」。国分グループとして300年以上の歴史を誇り、私たちの「食」を支え続けてくれるありがたい企業のセレクトショップです。 前のスポットから近くにありながら既に疲労の色が隠せない私(運動不足の中高年)。ホノルルマラソンで例えると復路のダイヤモンドヘッドのような難所となりましたが何とか頑張って到着。 江戸の長屋をモチーフにしたお店はシンプルながらも隅々まで心配りが行き届いた心地よい空間でもあり、途中の疲れを癒してくれます。 「真実の山では登って無駄に終わることは決してない。」~ニーチェ~   日本橋三越本店そして最後の10番目のスポット、「日本橋三越本店」に到着しました。 今の日本銀行辺り(当時の金座界隈)に三越の前身の「越後屋」が呉服店として開業したのが今から350年近くも前、そして明治時代に同社が「デパートメント宣言」をして日本の百貨店の始まりともなり現在に至っているのです。ゴールに相応しいスポットですよね。 ここではきっぷと一緒に日本橋エリアの硬券フォルダーをいただき、万感の思いを胸に自分の足跡を振り返りながら収納しました。 「前進し続けられたのは自分がやることを愛していたからだ。」~スティーブ・ジョブズ~   硬券きっぷコンプリート先の東京エリアと合わせてフル・コンプリート!これがドラゴンボールなら神龍が出てきて願い事を叶えてもらえますね。 晴れて10のスポットを巡り本懐を遂げたわけですが、これで終わりではありません。 すべて集めたら更なるご褒美で豪華賞品が当たる抽選会があり、その抽選会場へと向かいます。 それは四国八十八箇所を結願し高野山に詣でるようなもの。そう、遠足は家に着くまでが遠足なんです。 「まだだ、まだ終わらんよ!」~クワトロ・バジーナ大尉~   抽選会場は「日本橋案内所」で、ここでは硬券フォルダーにコンプリートの記念スタンプを押してもらいます。 ゴルフで例えるならスコアカードの提出のようなもので、18ホールを好スコアで回ったあとのように少しドヤ顔をしていました。 期待は否応なしに高まり、いざ抽選。 しかし、ここぞとばかりにくじ運の悪さを発揮、ここでも「もってない」ぶりを実感しました。 豪華 硬券きっぷ抽選会参加者全員にプレゼントの硬券きっぷです。これはこれでかなり嬉しいですよ! 「ゴールへ到達しようとの試みにこそ栄光はある。」~ガンジー~   我が足跡因みにスタートの「東京駅」からこの抽選会場までを万歩計で計るとご覧のとおり。 10,000歩にはわずかに及ばずながらもなかなかの歩数で、この歩数を「365歩のマーチ」の定理(一日一歩、三日で三歩、三歩進んで二歩下がる、 = つまりは五日で一歩)にあてはめると、 なんと48,700日分!まさに人生はワン・ツー・パンチ!130年以上歩いた計算になり自分の偉業に少し胸を張れます。 「しあわせは歩いてこない、だから歩いていくんだね」~365歩のマーチ~   帰宅後、近所のスーパー銭湯で体を癒し心地よい疲れと自分なりの達成感が嬉しくてコーヒー牛乳で乾杯。 色々と再発見でき、体を動かすことも本当に久々でしたので大満足の一日となりました。 こうした機会があればこれからも参加してみたいと思いますし、皆さまも楽しく体を動かしてみてくださいね。

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