【鞄工房山本 奈良本店】小学校での出張授業!「ランドセルができるまで」
「ハーイ!! ハーイ!!」
広々とした教室に元気な声が響いています。
ここは、鞄工房山本 奈良本店近くの畝傍東小学校。
先日、こちらの小学校で「ランドセルができるまで」の出張授業をさせていただきました。
「ランドセルができるまで」は、今年の鞄工房山本ランドセル展示会で行ったイベントの一つで、実際にランドセルを作っているスタッフがランドセル完成までの流れをご紹介するというもの。そのイベントに参加してくださった畝傍東小学校の先生から、「ぜひうちの小学校でも!」とお声がけをいただき、今回の出張授業開催となりました。
それでは当日の様子をご紹介します!
出張授業のはじまりはじまり~!
授業のはじまりは簡単なクイズから。ランドセルをつくる最初の工程である「型入れ」(パーツ毎の型を使って裁断位置を決める工程)について説明し、皆さんに質問!
「このパーツはランドセルのどこに使われるでしょう。ランドセルを指差してみてね。」
こちらの質問に、皆さん元気に答えてくれます。
「開け閉めするかぶせ(ふた)の部分は、牛革の中でも特に丈夫な部分を使っているんですよ。」
「へ~!」
鞄工房山本では、牛革、コードバン、人工皮革などを使用していることや、ランドセルが出来上がるまでには約300もの工程があることなどを説明していきます。
「ランドセルだけでなく、皆さんの持ち物もきっとたくさんの人の手と工程を経て完成していると思います。」
そして、今回一番伝えたかったことを……。
「私たちが使っている牛革の牛はランドセルをつくるために育てられたのではなく、皆さんが普段『おいしい、おいしい』と食べているお肉用に育てられたものです。そのお肉を取ったあとの余った皮を無駄なく使ってランドセルができているんですね。お肉を取ったあとの皮を捨ててしまったらそこで終わりですが、その皮を使うことで、牛はまた皆さんの役に立つことができるんです。」
道徳の授業で、”身近にある革製品の一つ”としてランドセルについて勉強している畝傍東小学校3年生の皆さん。普段食べている牛肉とランドセルのつながりに、「なるほど~」という表情を浮かべていました。
最後に「ランドセルができるまで」の動画を、スタッフの解説付で。ミシンをかけるシーンでは「すご~い!」という声もあがっていました!
その後の質問コーナーでは、「ランドセルは1日何個つくるんですか?」「1日に何枚の革を使うんですか?」「一人前になるにはどれくらいかかるんですか?」など、時間が足りないほどたくさんの質問が出ました。中には、「牛の尻尾は使うんですか?」という可愛らしい質問も!
質問タイムの後は、実際に型入れをした牛革を間近で見てもらい授業終了! 想像以上の革の大きさに驚く子もチラホラ。
授業の最後、担任の先生が皆さんに質問されました。
「今回の授業で何を感じましたか? 普段使っているランドセル、今まで以上に大切に使おうと思ったよね。」
すると、皆さん「はい!!」という元気な返事で答えてくれました。
鞄工房山本はランドセルメーカーですが、ただランドセルをつくるだけでなく、今回のように『ものを大切にする心』も広くお伝えしていけたらと考えています。
畝傍東小学校の皆さん、この度はお呼びいただきましてありがとうございました!
次は工房見学にもぜひお越しくださいね!