こんにちは。
奈良本店の示野です。
今回のブログでは、かぶせ(フタ)に咲く2つの大きなお花がぱっと目を引くデザインのランドセル「
フィオーレ・ブロッサム」についてご紹介したいと思います。
ドラマに登場!
実は、こちらのランドセルが、先日放送されたドラマ「
義母と娘のブルース」(TBSテレビ)のワンシーンに映り込みました!
第3話にて、校舎にむかって歩いていく主人公とたくさんのお子さまたちがすれ違うシーンでのこと。
爽やかな色合いのハーバーブルーのランドセルが、ほんの一瞬ですが、画面に映し出されました。色、デザインともに、個性を発揮しつつ私服にも馴染んでいたように思います。
小学校のシーンではたくさんのお子さまが登場するため、お子さま方の多くはおそらく、それぞれご自分のランドセルを背負って撮影に臨まれているのではないでしょうか。今回映った「フィオーレ・ブロッサム」もきっと、背負っていらっしゃるお子さまが実際に普段からご愛用くださっているのだと思います。
もしかすると、今後も小学校のシーンなどで当社のランドセルがちらっと映ることがあるかもしれません!ドラマ「義母と娘のブルース」は、毎回見終わった後には心がほっこりして、幸せな気持ちになれる物語です。今後の放送も、ランドセルに注目しながら楽しみたいと思います。
お客様の「それほしい!」から生まれたデザイン
「フィオーレ・コスモス」とはまた違うかわいらしさを持つランドセルとして登場した「フィオーレ・ブロッサム」。
商品ページでもご紹介していますが、現在の「フィオーレ・ブロッサム」の原型となったのは、鞄コンクールへ出品していた大きなモチーフ付きのランドセルです。
コンクール出品ランドセルをご覧になった多くのお客様から「ほしい!」というお声をいただき、かぶせのお花をステッチのみで表現していた当初のデザインを一新。牛革を切り抜いてつくった大きなお花のモチーフをかぶせに縫製した現在の「フィオーレ・ブロッサム」が誕生しました。
当社のランドセルは、どのシリーズでも大きさや機能性は同じです。そのため、デザインや色がランドセル選びの重要な基準の一つになります。「フィオーレ・ブロッサム」の特長といえばやはり、全シリーズのなかでもひときわ際立つ華やかなデザイン。毎年、「これがいい!」と一目惚れして、ランドセルを背負いながら満開の笑顔を見せてくださるお子さまが多数いらっしゃいます。
手間暇をかけて完成するランドセル
かぶせに咲く大きなお花に、波型デザインのステッチや前締めベルト、きらきら輝くスワロフスキー。
数々のこだわりがつまったランドセルをつくるには、それだけたくさんの時間や労力が必要になります。
そこで、ランドセルのかぶせをつくる工房スタッフに聞きました!
「フィオーレ・ブロッサムをつくる上で難しいところや大変なことはありますか?」
その答えは……「とにかく手間暇がかかること!」。
特徴的なデザインをご覧になって、すでにおわかりになっていらっしゃるかもしれませんが、「フィオーレ・ブロッサム」は、全シリーズの中で、かぶせの部分に1番手間暇がかけられているランドセルです。
特に手間がかかることは、大きく分けて以下の4つです。
・お花とお花の真ん中部分の革の裁断面にニスを塗ること
・お花のモチーフをかぶせに縫い付けること
・お花のモチーフの縫製後に裏側から糸を留めること
・スワロフスキーを3つ取り付けること
革の裁断面にニスを塗ることは、毛羽立ちを抑えるとともに、見た目を美しくするために行う作業です。お花のモチーフのパーツは一つのランドセルにつき4つあるため、「フィオーレ・ブロッサム」をつくる日には、300個近くのパーツに一つひとつ手作業でニスを塗ることになります。ニスは乾くと綺麗に取り除けないため、裁断面に塗るときには革の表面につかないよう、細心の注意が必要です。
お花のモチーフを縫い付ける作業には、コンピューターミシンを使います。「コンピューター」というと「自動で縫ってくれる」というイメージを抱きやすく、簡単な作業のようにも聞こえますが、決まった位置からお花がずれないように一つひとつチェックしながら縫いすすめることは、意外と骨の折れる仕事だそうです。
モチーフの縫製後には、かぶせの裏側の糸留めが必要な箇所にのりを塗る作業を行います。一つひとつの縫製を見極めながら適量ののりを筆で丁寧に塗っていくため、とても時間がかかります。
小さなスワロフスキーを取り付けることも、繊細さが求められる仕事です。当社で女の子に一番人気のランドセル「
ラフィーネ」のかぶせに付いているスワロフスキーは1つ。それに対し、「フィオーレ・ブロッサム」には3つも付いています!かぶせは、ランドセルの顔ともいえるパーツ。きらめくスワロフスキーをしっかりとかしめて取り付けることで、ぱっと華やかな表情に仕上がります。
当社のランドセルのなかで、「一番といっていいほど、価格以上に手間暇がかかったランドセル」だと話す工房スタッフ。
何百もの工程を経て完成するという点では他のシリーズと変わりませんが、かぶせの部分に限れば、手間暇がかかる分だけ特別な思いが込もったランドセルといえるのかもしれません。
6年生になってもお気に入りのランドセル
一昨年の夏のことになりますが、6年間ご愛用いただいたランドセルを持って、奈良本店にご来店くださったお姉ちゃんがいました。
こちらは、かぶせのお花をステッチで描くデザインの初期モデルです。型崩れせず目立った傷もなく、スタッフはもちろん、周りのお客様方も驚かれるほど、とても綺麗な状態でした。大切に使ってくださっていたことが伝わり、ランドセルを囲んでお話をしながら、その場にいる皆が笑顔になったことを今でも思い出します。
続いてこちらは、今年の3月にご卒業されたお子さまのランドセルです。大切にお使いくださり、6年間どこも傷むことがなかったそうです。
また、こちらのお客様は、お写真とともにこんな印象的なエピソードもお寄せくださいました。
「全校生徒が一旦ランドセルを置くシチュエーションの時、娘のランドセルには、花のアップリケ&スワロフスキーのダイヤがあしらってあるので一目瞭然です。娘は、さっと背負うことが出来ました!他の子にはないデザインは、保護者の方に好評で、よく『どこで購入した?』と聞かれました。自慢のランドセルです。」
「フィオーレ・ブロッサム」をご愛用くださるお子さまのなかには、「私も同じ経験をしたよ!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今年ご入学されたお子さまのお母さまからも「いつもまわりの方から『素敵なランドセルね~』と言われて、嬉しそうに背負っています」というお声をいただきました。
色とりどりの花が咲くお花畑のように、たくさんの「かわいい」を散りばめた、お花が好きなお子さまにぴったりなランドセル。ランドセル選びの際に「このランドセルが大好き!」と強く心に残る気持ちを持ってくださったお子さまはきっと、ご紹介したお二人のように、ご卒業まで愛情を持ってお使いくださることと思います。
現在は、全5色のうち、黒、ワイン、キャメルをご注文いただけます。
ただいまランドセルをお探しのお客様には、ぜひ「
フィオーレ・ブロッサム」を候補に入れていただき、ご検討いただけましたら幸いです。