談山神社に引き続き、奈良の紅葉スポットをご紹介します。
今回は、女人高野として知られる古刹「室生寺」。女人禁制の高野山(和歌山県)に対し、女性の参拝が許されていたところから「女人」高野として親しまれてきました。
室生寺といえば毎年4月頃に咲く石楠花で有名ですが、秋の紅葉も素晴らしく、古刹ならではの落ち着いた風景がカエデやイチョウに彩られる姿を楽しむことができます。
室生寺へは最寄りの「室生口大野駅」からバスかタクシーで約15分。山道を進むと室生山の麓に開かれた室生寺に到着します。
朱色の太鼓橋を渡っていざ境内へ。平安時代初期に建てられた「金堂」「五重塔」[共に国宝]や、鎌倉時代に建てられた「灌頂堂(本堂)」[国宝]など、貴重な文化遺産が多数点在する室生寺。釈迦如来坐立像、十一観音像[共に国宝]などの貴重な仏像も数多く納められています。お堂や仏像などそれぞれの趣きある佇まいを味わい、そして歴史に思いを馳せながら、緑に囲まれた境内をぜひゆっくり歩いてみてください。
そんな室生寺でぜひ訪れていただきたいのが「奥の院」です。五重搭の横から原生林に囲まれた石段を上ること約300段。息が上がる頃ようやく辿り着く奥の院ですが、一層澄み切った室生山の空気を味わうことができますよ。
(写真は今年5月のもの)
心落ち着く室生寺へぜひお出かけください。
【室生寺】
〒633-0421 奈良県宇陀市室生78
TEL:0745-93-2003
<アクセス>
近鉄室生口大野駅から室生寺前行きバスで約15分。
終点下車徒歩約5分。
http://www.murouji.or.jp/index.html