鞄工房山本 奈良本店から車で5分の場所にある「
橿原市昆虫館」。
毎年6月の恒例イベント「昆虫館むし祭り2018」へ行ってきました!むし祭りは、たくさんの昆虫や自然とふれあい、さまざまなクラフト体験ができる、ご家族皆さまで楽しめるイベントです。
大人気!放蝶イベント
昆虫館本館の奥に位置する大きな温室では、一年中、約10種類500頭の蝶々がひらひらと飛び交っています。その温室でむし祭り当日に予約制で行われるのが、昆虫館で羽化した蝶々を放つ「放蝶イベント」です。
放たれる蝶々は2種類。どちらかの蝶々が入った透明の容器がお子さまたちに配られます。
「白い蝶々は「オオゴマダラ」、黒い蝶々は「クロアゲハ」という名前です。足は何本あるかな?」
「白いのが4本で、黒いのが6本!」
「その通り!でも皆が知ってる通り、昆虫の足は6本だよね。実は、白い蝶々の足が4本に見えるのは、顔の後ろに折りたたまれているからなんです」。
放蝶イベント担当のお兄さんによると、白い蝶々が折りたたんでいる2本の足は、卵を生むときに葉っぱを確認するために使っているのだそうです。
蝶々についての解説が終わるといよいよ、「せーのっ」のかけ声でいっせいに空へ!
放たれた蝶々はもちろん、もとから温室内にいた蝶々も仲間を迎えてさらに元気よく飛び回っていました。
温室内では、蝶々が手に止まっている様子を見せてくれるお子さまがちらほらといらっしゃいました。蝶々は甘い柑橘系の香りを好むといわれているため、ハンドクリームや香水をやさしく香る程度に付けて入ってみると、より近い距離で蝶々を観察できるかもしれません。
さわってみよう!つくってみよう!ふれあいルーム
温室を抜けた先にある新館で開催されていたのは、お子さまに人気のクワガタを触れるふれあいコーナーです。クワガタに触りたいお子さまたちの長い行列ができていました。
また、ふれあいルームの室内には数々の水槽があり、さまざまな生き物が飼育されています。金魚や亀といった馴染みのある生き物以外に、スッポンやうなぎ、フナ、イモリなど、普段なかなか間近で見ることがない生き物にも出会え、じっくり観察することができます。生き物にはそれぞれ名前がつけられていて(亀のラッキーくんなど)、水槽の前で名前を呼びかけながら親子で観察されるほほえましい光景を何度か目にしました。
ふれあいルーム室内の奥には「森の学校」と題した里山あそびの体験コーナーがあります。
こちらのバッタ、実は、細長い1本の葉っぱから作り出されているんです!
職人技が必要かと思いきや、順番通りに切ったり組んだりすればお子さまでもつくれるそう。私たちが見学したときには2組の親子がバッタづくりに挑戦中でした。
「ハタオリバッタっていってね、一番うしろの足が長いんだよ」。
ボランティアのおじいちゃんに教わりながら、ワクワクしながら葉っぱで工作。お父さんやお母さんにはどこか懐かしく、お子さまたちには初めての貴重な体験になったのではないでしょうか。
隣には里山の珍しい昆虫を間近で見ながらスケッチするコーナーもありました。こちらは、山登りが好きな当社スタッフが「ずっと見たかった!」と感激した「コオイムシ」。名前の通り、メスが産んだ卵を背負っている昆虫です。
ちなみに、里山あそびコーナーでの一番人気は本物の竹を削ってつくる「竹箸と箸入れづくり」。たくさんのお子さまが、ボランティアの方々に見守られながら、お父さんやお母さんと協力して箸づくりに挑戦していました。
自然豊かなクラフト体験とミュージアムショップ
2階の展示室には、クラフト体験コーナーと鉱石などの販売コーナーがあります。
松ぼっくりやドングリ、羊毛、和紙など自然の素材を使って工作します。各テーブルには夢中でつくるお子さまの姿がたくさん!
羊毛フェルト担当の女性スタッフさんは、「自分で選んでつくる、自分だけのはらぺこあおむしが作れます」と笑顔でおっしゃっていました。
なかには、ちりめんじゃこに紛れた生き物を探す「ちりめんモンスターを探せ」というユニークなコーナーも。
「このなかに鮎がいるよ」。仲良しなご家族が、皆で探して見つけた生き物を見せてくれました。
販売コーナーに並んでいるのは主に鉱石です。
アンモナイトなどの化石や、磨かれて宝石のように輝く鉱石などがお手頃な価格で購入できます。気さくな男性スタッフさんに鉱石のことを聞くと、産地や性質、磨き方などをわかりやすく教えてくださいました。くすんだ鉱石でも、磨くことできらきら光る部分が出てきたり、透き通った色があらわれたりすることがあるそうです。
研修室では、昆虫や自然に関係するたくさんの書籍が販売され、「むしむし何でも相談処」が開設されています。部屋の一角にあるクワガタ販売コーナーでは、ヒラタクワガタやコクワガタが200円から購入できるということで、お昼前にはすでに完売していました!
温室や展示室ではすれ違う方々と譲り合いながら歩くほど、たくさんのご家族でにぎわっていたむし祭り当日。昆虫館入り口前のスペースではピザやアイスクリーム、地元で採れた野菜が販売されており、こちらも盛況でした。
また、今回私たちは残念ながら拝見できませんでしたが、午後からはむし祭り恒例のマジックショーが行われるとのことでした。(昆虫館スタッフの方のおすすめで、お子さまたちからも大人気のショーは、
昨年のブログでご紹介しています。よろしければご覧くださいませ。)
常設の展示も五感で楽しめる工夫がされており、次々にブースを駆け回ってはしゃぐお子さまたちの姿が印象的でした。
実際に見て、聞いて話して、触って嗅いで……。ご家族で楽しみながら学べる施設です。
室内で楽しめるので、雨の日のお出かけにも良いかもしれません。
むし祭りは一日のみの開催ですが、昆虫館では年間を通してさまざまなイベントが開催されています。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りくださいませ!
橿原市昆虫館
◆住所:奈良県橿原市南山町624
◆TEL:0744-24-7246
開館時間や観覧料、交通アクセスなど、詳しくは
Webサイトをご覧くださいませ。