8月20日に開催された、「第23回 全国金魚すくい選手権大会」。
後編では、熱い競技の様子をお伝えします!
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前編はこちら)
金魚すくいはスポーツ!
1つの水槽に約1,000匹もの金魚が、力強くスイスイと泳いでいます。
この金魚たちをポイですくいます。
ルールは簡単、「1人1枚のポイを使い、3分間に何匹の金魚がすくえるか」。
ただし、金魚すくいは「スポーツ」!
そのため、体育館シューズ等の着用が決まっています。また、ポイ選びは1分間以内!
他にもスポーツマンシップに則った様々なルールが定められています。
「金魚すくい」といえば、お祭りの屋台で浴衣を着て楽しんでいる姿。
そんな風景を想像される方が多いかと思います。
大会には家族連れも多く、皆さんが金魚すくいを楽しんでいることは間違いありません。
しかし、競技中はそこからは想像できないようなピリっとした緊張感が、会場中に漂っていました!
試合前、制限時間ギリギリまで、真剣な表情で一枚のポイを選ぶ選手の皆さん。
素人の私には、何を見ているのかさっぱりわかりません……。
試合後の選手に、ポイ選びについて教えていただきました。
ポイを光に透かせて見ているものは、「ノリの付き方」だそうです。プラスチックの枠と紙にノリがきちんとついていないと、プラスチックのところが白くなるので、透明のものをみなさん選んでいるようです。
1分間のポイ選びが終わると、いよいよ試合スタート!
紙がやぶけないように、3分間、目一杯戦います。
続けて何匹もすくう強者も!
3分間の競技が終了すると、ボランティアのスタッフの方々が金魚の数を数えます。
緊張感漂う場面。1匹の間違いも許されません!
なんと、1人で20匹も30匹もすくっている方も!
優勝を狙って練習を重ねてきた選手もいらっしゃると思います。
大和郡山市には、金魚すくいの道場もあるようで、驚きました。
北海道から挑戦!
金魚すくい選手権は、北は北海道、南は熊本県まで各地区で認定予選大会が開催されています。
大和郡山市でも、全国大会前日の22日に予選大会の開催がありました。
予選大会で上位に入ると、全国大会への出場が可能になります。
こちらは、「チーム道金」の方々。はるばる北海道からの挑戦です!
皆さんでおそろいのオリジナルTシャツを着ての参加です。
気合の入ったポーズを見せていただきました!
チーム道金のみなさまは、「北海道ゴールドフィッシュクラブ」の30名ほどのチーム。
今回はなんと、そのうちの16名が全国大会に出場とのこと。
北海道では練習する環境がそれほどなく、練習を重ねるのも難しいようです。
しかし、競技中はそんなことは感じられないような、華麗な手さばきでした。
団体戦では、各チーム3人ずつが一斉にすくうので、水槽の範囲が限られます。
いかに時間を有効に使えるか、作戦を立ててチャレンジされていました。
全国大会への挑戦は昨年度が初めてで、26位だったそう。
今回の大会では予選の方が多くの金魚をすくえたそうで、今年は残念ながら決勝戦には届かず。
きっと来年は更に上を目指してチャレンジをしてくださることかと思います!
なんと最高は3分間で43匹!
夕方からはついに今大会の決勝戦がはじまります。
決勝戦となると緊張感は今まで以上に高まります
開始までの待ち時間、緊張でポイを持つ手が震えている方も……。
たくさんの金魚をすくったときは、集計にも時間がかかります。
何匹の金魚をすくえたのか、数え終わるまで緊張は解けません。
そして、ついに今年の優勝者が決定!
なんと、今大会の小・中学生の部の優勝者の記録は43匹!
大阪市の男の子でした!1位2位と兄弟で記録を残されたようです!
また、一般の部の優勝者は35匹、団体戦(3人チーム)は106匹でした!
競技は想像以上に激しい戦いで、会場も大盛り上がりでした。
来年も更に熱い戦いが待っていそうです。
老若男女問わず誰でも楽しめる金魚すくい。
幅広い年代の方が一緒に競技できる金魚すくいは、とても素敵なスポーツでした!
暑い日に、水の中を金魚が泳いでいる姿はとても気持ちがよいものです。
興味のある方はぜひ来年の「
全国金魚すくい選手権大会」にご参加ください!