金魚の生産で有名な、奈良県大和郡山市。
幕末から金魚の養殖が盛んに行われてきました。
こちらの市では、夏の風物詩である「金魚すくい」を”スポーツ”として楽しむ大会が開催されます。
8月20日、青い空に迫力のある入道雲が浮かぶ真夏日!
「第23回 全国金魚すくい選手権大会」を訪れました。
会場は「金魚スクエア」と呼ばれる、大和郡山市総合公園施設多目的体育館。
こちらは、大会マスコットキャラクターの「きんとっと」です。
到着すると、競技会場に入る前から多くの人で賑わっていました。
会場となる体育館の外には、美味しそうな食べ物や金魚のグッズなど様々な出店が。
野外ステージでは、ストリートパフォーマンスも行われています!
また、こんなに可愛らしい「金魚さぶれ」や、
他にも、金魚や郡山市にちなんだグッズが販売されていました。
実際に「金魚すくい」の体験ができる、金魚とのふれあいブースもあります。
選手以外の方でも、十分に楽しんでいただけそうです!
「金魚すくい」にチャレンジ!
せっかくなので、私たちも「金魚すくい」にチャレンジしてみました。
100円で2枚のポイが購入できます。
ポイとは、丸いプラスチックに和紙をはった金魚をすくう道具のこと。
「金魚すくい」なんて、いつぶりでしょう。
コツは全くわからないので、同じ水槽で上手に金魚をすくっていた男の子に教わりました。
“ポイを水から出し入れするときは、水平に持ち上げるのではなく水面を切るように”とのこと。そして、“金魚をポイの枠で水面に追い込んでいく”そう。
水の中で器用に手首を動かして見せてくれました。
金魚はポイに吸い込まれるように、水面までやってきます。
なんだか、すくえるような気がしてきました!
教わったようにチャレンジしてみます。
しかし、金魚はとっても元気ですばしっこく、なかなか狙いが定められません。
水中で金魚を追いかけますが、スイッと避けていきます。
最後は1匹も取れないまま紙が破けてしまいました……。
みんなが華麗な手さばきで金魚をすくっているので、なんだか簡単そうに思えましたが、実際に挑戦してみるととっても難しい!
大会前に練習!
別の水槽では、女の子が競技前の練習をしていました。
これからお友達3人で、団体戦の準決勝に出場予定だそうです。
大会の参加は今年で3、4回目とのこと。
すくい方は人から教わったわけではなく自分のやり方でやっているそう。
金魚とまるで息を合わせるように、軽やかな手さばきですくい上げます。
丁寧に一匹ずつ……と思えば、ときには二匹一気に!
とっても上手なので、お家でも練習をしているのか伺ったところ、「去年ぶり!」と話してくれたのでさらにびっくり!
いよいよ、競技会場へ!
会場の中は更にたくさんの人で盛り上がっていました。
なんと北は北海道、南は九州から。
地域予選を勝ち抜いた猛者たちが集まります。
お子さまからご年配の方まで、男女さまざまな年代の方が「金魚すくい」の腕前を披露していました。
競技は、個人戦(一般の部、小・中学生の部)と団体戦の3部制。
全戦合わせて、会場には1,800名以上の選手が集まりました。
体育館の2階席はほとんど満席。
家族でレジャーシートやお弁当を準備し、試合に備えている方もいらっしゃいます。
みなさんの金魚すくいへの本気度が伝わってきます!
誰でも参加出来ます!「フレンドリーマッチ」
大会中には当日受付先着100名で、誰でも参加できる「フレンドリーマッチ」も開催されます。一緒に応援に来た方や、大会に参加できなかった小さなお子さまでも参加できます。ルールは本戦と同じなので、しっかりと大会気分が味わえます。
こんなに小さなお子さまも、上手に金魚をすくっています。
お兄ちゃん、お姉ちゃんに負けじと挑戦している子たちや、水槽の前で照れくさそうに笑う子たち。家族みんなで挑戦され、とても楽しそうでした。
選手以外の方でも、家族揃って楽しめる「金魚すくい選手権大会」。
次回の後編では、熱い競技の様子をお伝えします!