こんにちは、銀座店の森です。
不安定な天候が続きますが皆さまいかがお過ごしですか?こんな時こそお出掛けのチャンスは家族で楽しく有意義に過ごしたいものですね。
今回、私が紹介するのは銀座の近くの「東京国際フォーラム」開館10周年記念事業として2007年からスタートし、毎年開催されて今年で12回目を迎えた「丸の内キッズジャンボリー」です。
昨年初めて参加して充実した内容に驚嘆し、次回は腰を据えてじっくり参加しようと待ちに待ったイベントでもあります。今年のご来場者数は開催3日間で何と10万人以上!少子化と言われる現代ですが、お子さま界のコミケのような大盛況ぶりなんです。
今年は100以上のプログラムを実施し、そのどれもが好奇心を掻き立てられ楽しめるイベントばかり。無料で参加できるイベントも多く、お子さまのみならず大人の方も驚きと発見に満ちあふれた素晴らしい空間なので早速紹介していきましょう。
まずは屋外のイベントに参加してみよう!
敷地内の地上広場には屋外ならではの楽しい体験型ブースがたくさんあり、そのどれもが参加していると暑さも忘れていつの間にか夢中になってきます。
キッズカート無料体験会
本格的なカートに保護者同伴でお子さまが体験できる大人気のブースです。実際に運転すると気分はすっかりレーサーやマリオでしょうか?乗りもの好きなお子さまが未来のレーサーやエンジニアになるかもしれませんね。
感じてみよう!クールスポット
銀座近くの高層ビルの下でちょっとした森林浴気分、緑とお花のアーチをくぐりミストが降りかかると涼を感じるクールスポットです。
因みにこのミストは水素で作った電気で動いており、温暖化が進む現代でこうした自然と科学の調和は必要不可欠だと思います。
自由に遊べるシャボン玉コーナー
大人になってもシャボン玉って幻想的で素敵ですよね。見ているだけで何となく涼を感じることもできます。
「シャボン玉って何で膨らむんだろう?」「何で七色に見えるんだろう?」「何で割れるんだろう?」ふとした疑問が好奇心を呼び探求心に繋がる、そういったことは特に子どもの時に重要ですよね。
起震車でぼうさい体験
人は予期せぬ事態や災害には慌てるものです。そんな時こそ冷静な対処が必要で、この「起震車」では実際に地震が起きた時のためのシミュレーションを学べます。
因みに私が子どもの頃には「地震雷火事親父」などと言われ、父親の逆鱗に触れないよう悪戯をしながらも私なりに災害に細心の注意を払っていました。
会場内はさらに楽しい!
会場に入るとさらに楽しいブースが盛りだくさん。どこに行ってもお子さまの楽しそうな声や笑顔が溢れておりました。
水道水がお家に届くまでの仕組みを学ぼう!
毎日使う水道水。安全に皆さまのお家に届けるまでにはどんな仕組みになっていてどんな仕事をしているのかを学べます。
まずは東京都水道局のイメージキャラクター、「水滴くん」のガールフレンドの「水玉ちゃん」がフレンドリーにお出迎えしてくれました。
いつものリボンに加え紅白紐をねじり鉢巻きのようにコーディネートしているレアな姿に並々ならぬやる気を感じます。
その水道局の水質実験体験コーナーでは水道水を実体顕微鏡で観察したり、レモンを使って水質実験もできます。
普段私たちが何気なく使っている水道ですが蛇口から直接水を飲めるということは実は凄いことでもあり、こうした場で水の大切さを改めて知る機会にもなると思います。
ドローンで未来の遊びを体験しよう!
話題のドローンを操縦して先端技術を遊びながら学ぶこちらも大人気のブースです。ドローンはあらゆる方面で無限の可能性を秘めており、今のお子さまが大人になる頃には更なる進歩を遂げてどんな使われ方をされているのでしょう?流行りもの好きな私も自室で飛ばしたりしてますが操縦が本当に難しいんですよね。
未来のエネルギー、水素にふれてみよう!
未来のエネルギー、「水素」を体で体験できるコーナーです。その方法とはこれいかに?
皆さまもよくご存知のようにエネルギー問題は私たち人類の重要課題で、水素のような再生可能エネルギーはこれからも更に研究が進められていくでしょう。
ここでは自分の力でエネルギーをつくってたくわえ、そのエネルギーを別の何かに利用します。まず水素エネルギーを得るための電気をつくるために自転車をひたすらこぎます。
自転車をこいで生み出した電気が水電解装置に伝わりシリンダーの中ににブクブクと水素と酸素ができて溜まります。溜まった水素は汗水たらして自転車をこいだ結晶でもあるのです。
シリンダーの中の溜まった水素を注射器で抜き、ミニカーに水素を入れて動かします。自分がつくったエネルギーでミニカーを動かすのは楽しいですし、得難いエネルギーが動力だからこそミニカーでもふんわりアクセル、スローインファーストアウトを心がけたいものです。
こうしたエネルギーの自給自足のような取り組みって本当のエコだと思いませんか?単純に節電を心がけるのも必要ですが、自分で一生懸命作ったエネルギーだからこそ大切に使うでしょうし今まで以上に強い意識が芽生えると思います。
仮にこうしたものが家庭にあれば家計が助かる上にダイエットや運動不足解消にも役立ちます。少なくとも私の家族は買うでしょうし(3日目以降、自転車こぐのは私だけになりそうですが)、新たなビジネスチャンスやヒット商品は思わぬところにあるのを再認識しました。
本物のパトカーや白バイに乗って記念撮影をしよう!
日夜、我々の安全を守ってくれている警察官のお仕事で大活躍のパトカーと白バイ。颯爽と格好良く、どんな機能や性能を秘めているのか興味津々でお子さまにも大人気です。
普段自分で運転している時は遭遇したくありませんが、こんな時こそ間近で見たり触れたりする絶好の機会です。
火事でもあわてない、ぼくにもできる消火体験
屋外に地震体験のブースがありましたがこちらは火災の消火体験のブースで、モニター上の火災を消火器を使って消火します。備えあれば患いなし、小さい頃からこうした教育も絶対必要ですね。
元気いっぱい!キッズスポーツ
毎年恒例のダンボール迷路は今年も大人気です。楽しいラビリンスで迷い道くねくね、私は方向音痴な上に平衡感覚に自信がないので参加しても遭難のおそれありです。
こちらの「体力測定コーナー」ではウエイトリフティングやパワーリフティングにチャレンジできます。小さなお子さまでもきれいなフォームのスナッチで持ち上げていました。
別会場でも楽しく学べる!
地下のメイン会場の他にも興味津々なブースがありますので、それらを紹介していきます。
希望のプラネタリウム ~想いをカタチに~
先の震災で被災された福島の子どもたちが作った「希望のプラネタリウム」です。被災の最中に真っ暗になった町の夜空にはいつもと変わらない星が輝いていたことから星空を希望に見立て作られたのがこのプラネタリウムで、星座に見えるのは折り紙で子どもたちが描いたそうです。
眺めていると不思議とそうした願いや希望が私にも伝わってきて感動します。
大昔の生きものから身近な昆虫まで化石や標本を見てみよう
中生代のアンモナイトの化石や皆さまおなじみの昆虫が勢ぞろいした標本の展示などもあります。人気の昆虫に加え、標本の左下に私の大嫌いな黒い物体もいますが気にしない気にしない。
平安時代にタイムスリップ
もう一つの別会場に行くと過去にタイムスリップ。平成と平安、一文字違いで千年以上も昔だなんて何だか不思議ですが、こちらでは平安時代の衣食住、当時の生活を学べます。
昔の人はどんな服を着ていたのかな?
公家女性の平安装束の代名詞ともいえるのが「十二単」で現在でもひな人形に受け継がれ、実際に儀式やお祭りなどで用いられています。
単純に重ねて着るのではなく、インフィニットドレスのように季節や行事に合わせて色やグラデーションに工夫を凝らすのが当時のマナーであり公家女性のおしゃれでもあったようです。ファッション雑誌もなければスタイリストもいない時代なのに女性はいつでもおしゃれに敏感なんですね。
どんな生活をしていたのかな?
こちらは「公家の室礼」を再現したもので「室礼」とは「しつらい」と読み、建具や調度を配置して生活や儀式の場を作ることです。今でいうインテリア・コーディネートのような感じでしょうか?
屏風は室内のパーテーションとしてだけでなく装飾の役割もあり美しい絵はその象徴です。中央にある黒い豪華な二回厨子(にかいずし)は厨子と呼ばれる両開きの収納ケースの上に扉のない棚が付いたもので、こちらにも美しい装飾がなされております。
当時の貴族の生活を表したようでどれもが豪華できらびやかになっており、当時の華やかな生活が想像できますね。
こちらは「武家の室礼」で、武家だけあって公家と比べると華やさよりも武骨で男のアジトといった雰囲気をかもし出しています。
中央にお供え物のようにあるのは「三献」といい三つ重ねた盃と三種の肴を再現したもので三種の肴には打ち鮑・搗栗(かちぐり)・昆布があり、「敵に打ち、勝ち、喜ぶ」との意味で武者が出陣の時に勝ち戦を祈ってこれらで「三献の儀式」を行っていたそうです。
和柄や犬神家の三種の家宝で有名な斧・琴・菊(良き事聞く)と同じ縁起担ぎの語呂合わせですが、平安時代からそうしたことがあったなんて驚きですし、実はこれが結婚式で行われる「三三九度」にも繋がっているなんてさらにびっくりですよね。
これは江戸時代の駕籠(かご)ですが今でも時代劇などでよく見ますよね。現代のタクシーのようなもので大抵は悪代官が乗っていて成敗されるか、善良な役どころが非業の最期を遂げるかですが、劇中で駕籠の中の表情が頻繁に映るようならこのパターン。映らないなら替え玉が乗っていて難を逃れるパターンが定番です。
因みにこの当時は地位階級によって乗れる駕籠が決まっており、この写真の駕籠はおそらく「大名駕籠」と呼ばれるもので公家や大名などの特権が乗れる駕籠であり、庶民が乗るのは「町駕籠」と呼ばれるもっと質素な駕籠です。ファーストクラスとエコノミークラスの違いのようなものですね。
何を食べていたのかな?
当時の生活を知る上において食事にも興味がわきますが、ここでは平安時代の贅沢スイーツが展示してあります。
このかき氷は小刀で薄く削った氷に当時の甘味料の甘葛(あまづら)を煎じたものをシロップとしてかけていたようです。氷の粒が荒かったせいでシロップの甘葛煎が全て沈むようなので、食べ方としては底の甘葛煎をすくいながら氷を一緒に食べていたと考えられています。そうまでして食べたいとは、この当時からかき氷ブームはあったんですね。
これは唐辛子と同じように唐から伝わったお菓子なので「唐菓子」です。米粉や小麦粉に先の甘葛などを加え、こねて焼いたり揚げたりしたお菓子のことでこれを造形菓子と考えると和菓子のルーツともいえるそうです。
広義において様々な名前と形があったそうで、それらは種類も多く現在で言うと唐菓子フェアを組んでコンビニのワンコーナーを埋められるくらいあったそうです。
好奇心の次はおなかも満たそう!
色々と見終わり過去から戻ってバックトゥザフューチャー、急におなかが空いてきたので帰る前に屋外の「ネオ屋台村」で腹ごしらえ。あれこれ迷いましたが…
カニ・桜えび・しらす・ホタテのカルテットが豪華絢爛、「魚三昧・4種盛り」を美味しくいただきました。
人の好奇心には年齢制限も上限もありません。これだけ色々と遊び、学び、楽しめる機会はそう多くはないと思いますし、おそらく来年も開催されるでしょうからお子さまを連れて皆さまぜひご参加ください。