鞄工房山本 奈良本店から車で5分の場所にある「藤原宮跡」。
持統天皇の時代に造営され、条坊制を取り入れて造られた日本最古の都市「藤原京」の遺跡です。
藤原宮は藤原京の中心部にあたり、1km四方の場所に内裏や大極殿、朝堂院などが建ち並んでいました。昭和27年に特別史跡に指定されるなど、歴史的、学術的に価値のある重要な遺跡として知られています。
現在では季節ごとにそれぞれの風景を楽しめるよう、敷地内に四季の花が植えられており、7月下旬~8月中旬の今の時期は、蓮の花が見頃です。
白やピンク、白×ピンクのグラデーションなど、やさしい淡い色が特徴の蓮の花。
水面から細い茎がすっと伸びた先に、丸みのある形の花びらが綺麗に重なって花を咲かせている姿に上品な印象を受けました。
つぼみもまた可愛らしく、思わず写真におさめたくなります。
蓮ならではの大きな葉っぱも見どころのひとつです。赤ちゃんを包めそうなくらいの大きさのものもありました。大きな葉っぱがそれぞれ重なり合わないように空にむかっている様子は、近くで見るほど迫力があります。葉っぱのなかには160cmを超えるほど背の高いものもありました。
こちらには数種類の蓮が植えられており、通路の脇に名前の書いた看板がいくつか立っています。ご家族やお友達と一緒に、花や葉っぱを見ながらこれはどの種類の蓮かな?と考えながら観賞するのも楽しいかもしれません。
蓮は、お昼になり日差しが強くなると花が閉じる性質があるため、できれば午前中の早い時間帯がおすすめです。
私たちが訪れたのは平日の午前9時前頃でしたが、本格的なカメラをセッティングして写真撮影されていたり、お散歩を楽しまれていたりと、十数名ほどの方々が蓮の花や景色を楽しんでいらっしゃいました。
また、蓮の池の少し先にはキバナコスモスの花畑もあり、柑橘類を思わせるようなフレッシュな色合いが夏の空気にぴったりです。
橿原方面へお出かけの予定がある方や、近々鞄工房山本のショールームや工房見学に行きたいなと思ってくださっている方など、お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りいただき、期間限定の夏の風景をお楽しみくださいませ。
〈交通アクセス〉
近鉄耳成駅・畝傍御陵前駅、JR畝傍駅より徒歩約30分
藤原宮跡のすぐ近くにはいくつか臨時駐車場があります。
詳しい情報はWebサイト(かしはら探訪ナビ)をご覧くださいませ。