ランドセルのサブバッグは、小学生の荷物を収納し、通学時の負担を軽減する便利なアイテムです。近年、タブレットや防災ずきんなどの持ち物が増え、ランドセルだけでは収まりきらないことも。サブバッグを活用すれば、荷物を整理しやすくなりますが、選び方や使い方を間違えると子どもの体に負担をかけることもあります。今回は、サブバッグの必要性や安全な活用法、学年別のおすすめサイズを解説。お子さまに最適なサブバッグを見つけ、快適な通学をサポートしましょう!
ランドセルのサブバッグとは

ランドセルのサブバッグは、子どもたちが通学する際に補助的に使うバッグの事です。ランドセルといっしょに使用して、荷物の収納容量を増やす役割があります。
とくに近年は、タブレットや防災ずきんなど、学校で必要となる荷物が増えてきているため、これらを収納するためのサブバッグの必要性が高まっています。
サブバッグを使用することで荷物の重さの分散もできますので、転倒のリスクを軽減するなど、子どもたちが安全に通学できる環境を整えるような役割もあります。
なお、各小学校にてサブバッグのサイズがしていされていることもありますので、入学前に確認してから作ったり購入したりすると安心でしょう。
一般的に推奨されるサイズは高さ30cm×横幅40cm程度。このサイズであれば、お道具箱やA4サイズの教材等が問題なく収まります。さらに、マチのあるものだとより機能性が高まります。
このように、サブバッグはデザイン性だけでなく実用面も考慮して商品を選ぶことが大切です。

ランドセルのサブバッグはいつ頃から必要?
学年が上がると荷物が増えていくため、ランドセルのサブバッグは欠かせない存在になります。
小学校低学年のうちは教材や必要な道具が少ないため、ランドセルだけで十分に収納できることが多いですが、中学年・高学年になってくると、持ち帰る荷物が増えてきます。鍵盤ハーモニカなどの楽器や、防災頭巾など、ランドセルに収まりきらない荷物があるときはサブバッグの出番です。
▼高学年になるに連れて荷物が増える理由
- 学年が上がるに連れて教科が多くなるので、その分の教科書が増える。
- 教科書だけでなく、習字道具や裁縫セット、彫刻刀、楽器なども使用する。
学年別の教科
学年 | 1年生 | 2年生 | 3年生 | 4年生 | 5年生 | 6年生 |
国語 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
社会 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ||
算数 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
理科 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ||
生活 | ◯ | ◯ | ||||
音楽 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
図画工作 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
家庭 | ◯ | ◯ | ||||
体育 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
道徳 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
外国語活動 | ◯ | ◯ | ||||
総合的な学習の時間 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ||
特別活動 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
教科数 | 8 | 8 | 10 | 10 | 12 | 12 |
参考: 文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」別表第1(第51条関係)
(URL: https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/syo/index.htm)
子供の体格や学年に合わせた選び方
ここからは、実際にサブバッグを選ぶときのポイントをご紹介していきます。
冒頭でもお伝えした通り、サブバッグの一般的な推奨サイズは高さ30cm×横幅40cm程度ですが、学年が上がるにつれて持ち物が増えるため、買い替える場合はたくさん荷物が入るように、より大きめのものを選ぶのもおすすめです。
- 低学年(1・2年生)
- おすすめのサイズ:高さ30cm×横幅40cm程度あればお道具箱なども入れることができます。
- 選び方のポイント:まだ小柄な低学年のお子さまには、長い持ち手があるバッグは持ち運びが困難です。持ち手が長すぎないものを選びましょう。
- 中学年(3・4年生)
- おすすめのサイズ:高さ32cm×横幅45cm×マチ4~6cm程度。より多くのアイテムが入りますので、学期末などの荷物量が増える日も対応できるサイズです。
- 選び方のポイント:体格が大きいお子さまは、多少持ち手が長いものを購入してあげることで、使いやすい高さでバッグを持つことができます。
- 高学年(5・6年生)
- おすすめのサイズ:高さ32cm×横幅45cm×マチ6~10cm程度。持ち物も増えるため、マチを広く取ったバッグがおすすめです。
- 選び方のポイント:高学年になると身長が高くなりますので、多少、持ち手が長いものや縦長のサブバッグも選択肢に入れられるようになります。
下記は、ランドセル・荷物の重量の平均値です。
学年 | 平均ランドセル重量(男子) | 平均ランドセル重量(女子) |
1年生 | 4.05kg | 4.07kg |
2年生 | 4.37kg | 4.25kg |
3年生 | 4.47kg | 4.47kg |
参考:タブレット導入+教科書併用で平均の重さが3.97kg→4.28kgに悪化「ランドセル症候群」から子どもを守るには? | フットマーク株式会社のプレスリリース(最終閲覧日:2025年1月27日)
タブレットの導入もあり、過去よりも重量が増えているようです。ランドセルとサブバッグをうまく利用して、子どもたちの登下校の負担を減らしてあげたいですね。
教科ごとの持ち物の内訳と収納方法
ノート・教科書以外で必要となる教材の例と、効率的な収納方法をご紹介します。
教科書・ノート以外の教材の例 | 効率的な収納方法 | |
国語 | 高学年になると辞書が必要になることも | 重い辞書は、ランドセルに入れて背負うことで負担が軽減します。 |
算数 | おはじきや数え棒、定規など | おはじきや数え棒は専用のケースに入っていることが多いので、そのままランドセルやサブバッグに。定規は筆箱に収納すると良いでしょう。 |
音楽 | リコーダーや、鍵盤ハーモニカなど | リコーダーはサブバッグや、ランドセルの横に装着する専用ケースに収納すると良いでしょう。 鍵盤ハーモニカは横長なので、付属のケースに収納して、手持ちで持つことが多いようです。専用の持ち運び用バッグも市販されています。 |
図画工作 | 絵の具セットなど | バッグ型の絵の具セットが主流になっています。 |
体育 | 体操服や上履きなど | 荷物の少ない日はランドセルの中に、荷物の多い日はサブバッグに入れると良いでしょう。 |
近頃は置き勉を推奨とする学校・地域が増えてきましたが、お休みの前後などはこれらの教材の持ち運びが必要となってきます。
ランドセルサブバッグの注意点
小学校生活が始まると、ランドセルだけでは入りきらない荷物を持ち運ぶ機会が増えます。体操服や給食袋、絵本や習い事の道具などなど。そんな時に便利なのがサブバッグです。荷物の重さを分散できるというメリットがありますが、お子さまの安全を考えると、いくつか気をつけたいポイントがあります。
▼ランドセルサブバッグを使用する際の注意点
- 手で持つ場合、自由に手が使えなくなり、転倒した際に手を着けない。
- 重心が分散して不安定になることがある。
サブバッグを選ぶ際は、お子さまが安全に持ち運べるかを確認し、負担の少ない持ち方にすることが大切です。日々の登下校が安心できるものになるよう、使い方にも気を配ってみてください。

重さバランスの調整方法
ランドセルには教科書やノート、お道具箱など、毎日さまざまな荷物を入れます。その荷物の入れ方によって、お子さまの身体への負担が変わってきます。ランドセルの重さをできるだけ快適に背負うために、工夫できるポイントをご紹介します。
- ランドセルの荷物の入れ方
- 重い荷物は背中側に入れることで、重心が安定し、体への負担を軽減できます。軽いものは手前に入れ、バランスを取りましょう。
- ランドセルの左右に装着するタイプのサブバッグ
- 両サイドに荷物をつけるタイプのサブバッグを使用する場合は、左右の重量が偏らないように注意が必要です。どちらかに重さが偏ると、歩く際の姿勢が崩れ、疲れやすくなってしまいます。
- 手に持つタイプのサブバッグ
- 手提げのサブバッグを持つ際も、左右どちらかの手に偏らないよう、バランスよく持つことが大切です。不均衡な持ち方が続くと、お子さまの姿勢が崩れ、疲れやすくなる原因になります。ランドセルの中に入れられるものは、できるだけ収納し、負担を分散させましょう。
- ランドセルにぶら下げる巾着状のバッグ
- 巾着状のバッグをランドセルにぶら下げる場合は、重すぎる荷物を入れないようにしましょう。後ろに重さがかかると、重心がズレてバランスを崩しやすくなり、転倒のリスクが高まります。
毎日の通学が快適になるように、ランドセルやサブバッグの使い方を工夫し、お子さまの負担をできるだけ軽減してあげましょう。

通学時の安全な使用ルール
ランドセルと一緒に使うサブバッグは、荷物を分けて持ち運べる便利なアイテムですが、お子さまの負担にならないように工夫することが大切です。サブバッグの「重さ」と「サイズ」のバランスを考えて、安全で快適に使えるようにしましょう。
▼サブバッグに入れる荷物の重さ
サブバッグには体操服や給食袋、習い事の道具などを入れることが多いですが、荷物が重くなりすぎると、お子さまの体に大きな負担がかかります。特に小学校低学年のお子さまはまだ筋力が十分に発達していないため、適切な重さを意識することが重要です。可能であれば、荷物の重量を測り、お子さまが無理なく持てる範囲に収めるようにしましょう。
▼サブバッグのサイズ選び
サブバッグの大きさも重要なポイントです。
- 大きすぎると? … 荷物を詰め込みすぎてしまい、結果的に重くなってしまうことがあります。また、持ち運びづらく、バランスを崩しやすくなることも。
- 小さすぎると? … 必要なものが入りきらず、無理に押し込むことで型崩れしたり、ランドセルとの併用が難しくなったりする可能性があります。
お子さまの体格や通学スタイルに合ったサイズを選び、負担の少ない持ち方ができるように工夫しましょう。毎日の登下校を安全に、快適に過ごせるよう、サブバッグの選び方もぜひ見直してみてください。

ランドセルのサブバッグについてまとめ
ランドセルのサブバッグは、増え続ける教材や学校用品を収納し、荷物の負担を分散させる重要なアイテムです。特に高学年になるにつれ、持ち物が増えるため、適切なサイズや形状のものを選ぶことが大切です。
サブバッグの重さや持ち方に注意し、偏った負担がかからないよう工夫することで、お子さまの姿勢や安全を守ることができます。また、学校によってサイズ指定がある場合もあるため、事前に確認することをおすすめします。
お子さまが毎日快適に通学できるよう、用途や成長に合わせたサブバッグを選びましょう。