ランドセルは誰が買う?祖父母が知るべき購入のポイントと解決法!

お買い物の前に Q&A

色とりどりのランドセルの中から、お気に入りのランドセルを選ぶ子ども

親御様にとっても、祖父母様にとっても、お子さまのご入学をお祝いできる喜びはひとしおです。だけど、ランドセルっていったい誰が買うもの?祖父母が購入してくれるとしても、もう一方の祖父母は嫌な思いをしないかな?
一生に一度のランドセル選び。大切な人生の門出を後悔なく晴れやかな気持ちで迎えられるよう、皆さまのお悩みにわかりやすくお答えします。

ランドセルは誰が選ぶのが一般的?最新事情を解説

一般社団法人日本鞄協会ランドセル工業会の調査によると、購入したランドセルの支払いは祖父母がなされる場合が多い*ことがわかりました(2024年4月ご入学の方)。
ご両親が支払うケースは全体の42.5%に対し、祖父母のケースは全体の過半数、54.5%を占める結果となりました(残りの3.0%は不明と回答)。

※出典: ランドセル購入に関する調査 2024年 – ランドセル工業会

また、同アンケート2018年以降の結果*を参照すると、ここ6年ほど祖父母が支払われる割合はゆるやかな下降傾向にあることがわかります。

※参照: ランドセル購入に関する調査 2018年~2024年 – ランドセル工業会

ランドセルを両親が選ぶ場合

お子さまと長い月日を一緒に過ごしてきた保護者様は、お子さまの伝えたいことや感情をもっとも敏感に汲み取ることができます。実際にランドセルを背負ってみてどう感じているか、どんなランドセルにときめいているか、お子さま自身の言葉を引き出しながらランドセルを選ぶことができます。
ただし、強度や耐水性、安全設計までお子さまが把握することは難しいので、ベストなランドセルを見つけるには親御様のアシストが必要不可欠です。6年間同じものを使い続けること、お姉さん・お兄さんになっても大事にしたいと思えるかどうかなど、お子さまに伝わる表現でじっくりと話し合ってみてくださいね。
また、WebサイトやSNSだけでランドセルを購入した方の、「思っていたものと違った」というお声も耳にすることがあります。一生に一度のお買い物だからこそ、保護者様と使用者様で現物確認をしてからの購入を推奨しています。鞄工房山本では全国に4店舗(奈良本店・銀座店・横浜店・梅田店)、さらに主要都市での展示会をご用意しています。ご来店が難しい場合は、レンタルランドセルの利用をぜひ検討してみてくださいね。

ランドセルを祖父母が選ぶ理由

祖父母さまからの入学御祝では、わが孫の喜ぶ姿をひと目見たい一心から、贈り物が選ばれることが多いようです。お祝い金を包む場合もありますが、日常的に使用する特別感のあるもの、特にランドセルを選ぶ方が多くいらっしゃいます。

思い出に残る入学祝いとしての価値

さまざまなお子さまとランドセル

祖父母からもらったランドセルは、お子さまにとって希少な意味をもたらします。
2022年3月にご卒業されたあるお子さまのもとへ、登校最後の日にインタビューに伺いました(インタビュー映像はこちら)。ひいおじいちゃんとお母さんとランドセルを選びに来てくれた少年は、「楽しい時も、しんどい時も、ずっとひいおじいちゃんが側にいるような気がしました。この6年間、このランドセルと一緒にいれて、嬉しかったと思いました。」と、ランドセルとの思い出を聞かせてくださいました。
彼の他にも、ご卒業を迎えられたお子さまから届いたメッセージに「おじいちゃん・おばあちゃんからもらったランドセル」と綴られていることは決して少なくありません。祖父母から受け取ったランドセルは、祖父母様にとっても、お子さまにとっても他には代えられない思い出となります。

経済的支援としての役割

仲良しな家族の後ろ姿
画像提供: photoAC

文部科学省の調査によると、公立小学校に通う子供の学習費として、年間33万6,265円の支出*がなされていることがわかりました。

※出典: 令和5年度子供の学習費調査の結果について – 文部科学省

特に小学校入学前の時期は用意するものが多く、大きな出費が重なります。ランドセルに限らず制服や学用品などお子さまの準備と、入学式に備えて親御様がスーツやフォーマルな装いを新調されることもあるようです。なかでもランドセルは代えが効かず、品質や保証が確かなものを選ぼうとすると決して安くはないお買い物となります。祖父母にその負担を軽減してもらうことで、より多くの選択肢からランドセル選びをすることができます。

家族の絆を深める効果

普段はなかなか会う機会に恵まれなくても、同じお家で暮らしていても、祖父母様はいつも子どもたち・孫たちの幸せを願っています。小学校入学という一生に一度の大きな節目を、ランドセル選びを通じてご家族皆さまでお祝いしてみるのはいかがでしょうか?
お子さまがたくさん背負い比べてたったひとつのランドセルを選ぶ決断をする光景は、その成長を目の当たりにすることのできる貴重なひとときです。かけがえのない瞬間を共有することが、ご家族の絆を深めるきっかけへと繋がります。

孫の両親が祖父母に依頼

近年に限らず、小学校ご入学準備の手助けを、お子さまのご両親から祖父母様へお願いするケースも少なくありません。6年間の通学路をともに歩むランドセル、高品質で安心のできるものを選びたいけれど、とりわけ金銭的負担の大きい商品のひとつでもあります。
いざとなったときに快くサポートしてくれる祖父母の存在は、親御様にとっても心の拠り所です。

祖父母にランドセル購入を依頼し失敗してしまったケース

祖父母にランドセルの購入を依頼してみても、気をつけないとお子さまがガッカリしてしまうおそれもあります。それは祖父母の意思のみでランドセルを決定してしまうこと。十分な話し合いがなされないまま購入することで、お子さまの好みや小学校からの要件、肝心の背負い心地を満たしていない場合も考えられます。わが孫を想う気持ちが無碍になってしまわないよう、親御様と祖父母さまとでランドセル選びに備えましょう。
最近のトレンドや完売前に間に合う購入時期の確認など、早めはやめの時期から話題に出すことで焦らずにランドセル選びを楽しむことができます。

祖父母と親で後悔しないランドセル選びのコツ

家族で一緒にランドセル選びを楽しむ様子

後悔しないランドセル選びのコツは、お子さまの意見を尊重することです。
明治時代から続くランドセルですが、時代とともにカラーやデザイン展開、多様な機能性などたくさんの進化を遂げてきました。祖父母やご両親からすると、「派手すぎる」や「女の子/男の子らしくない」、「すぐに飽きてしまう」と感じてしまうといったお声もちらほら耳にします。
しかし、6年間毎日の登下校をともにし、ランドセルを実際にお使いいただくのはお子さまです。お気に入りのランドセルをフィッティングしているお子さまの表情や姿勢は目に見えて違い、とても輝いています。ぜひ親御様はお子さまの表情もチェックして、ランドセル選びを後悔してしまわないかどうか、気にかけていただけると嬉しいです。

子どもの希望を取り入れる具体策

お気に入りのキャメル色のランドセルを背負って、笑顔で希望を伝える女の子

先述したように、ランドセルを選ぶ上でお子さまの希望を尊重することはかかせません。それと同時に、親御様の不安なポイントを解消し、安心して小学校へ送り出せるランドセルを選ぶこともまた重要です。事前に耐久性や強度、サイズや保証サービスなどを確認し、ある程度メーカーやお店を絞ってしまいましょう。お子さまとは一緒に店舗や展示会へ行き、デザインや背負い心地、体感重量を確認するのがオススメです。
どうしてもお子さま希望のデザインに抵抗がある場合は、ランドセルは落ち着いた色味にして、カバーや筆箱、外靴やお洋服などでカラーを取り入れることで、双方の希望を両立させるご家庭もあります。

長期使用を考えた選定基準

6年間の小学校生活を耐え抜いてくれるかどうかが気になる場合は、以下の基準をチェックしておくと安心です。

  • 耐久性、耐水性
    • ユーザーズボイスなどから、先輩ママ・パパたちのアドバイスをキャッチ!
  • 背負いやすさ
    • 軽さに加え、お子さま自身の身体にフィットしているかどうかに注目!
  • 6年間保証
    • 無償修理の判断基準や、修理の保証範囲までしっかりチェック!

鞄工房山本では、 6年間ご愛用いただいたランドセルのメンテナンスを承っています。ごきょうだいやランドセルを必要とするだれかに譲り、その方が引き続きランドセルをお使いになれるよう、パーツ交換やクリーニングなどを行う有償のサービスのことです。例年、有り難いことに数多くのご依頼をいただき、役目を果たしたランドセルに新たな期待を詰め込んで送り出しています。

6年間愛用したランドセルをメンテナンスし、妹に譲った女の子からの手紙

ランドセルのメンテナンス についてくわしく知りたい方はこちら

思い出作りにつながる選び方

6年間毎日使うものを選ぶ、という経験は、もしかするとこの先なかなか巡り合わない経験かもしれません。洋服がどんどんサイズアウトしていくなか、ランドセルは背中からお子さまの成長を見守ります。自分のものを自分で選ぶ、という経験が愛着を生み、お子さまの心に責任と自信の種が芽吹いてくれるとわたしたちは考えています。
お子さまが気づきにくい素材の違いや容量、機能面などはアドバイスをして補いながら、最後の決断はお子さまの言葉に耳を傾けてみてください。

両親と祖父母で喧嘩にならないような取り決めを行う

お客様からときどきお聞きするのが、「ランドセルをどちらの祖父母が購入するのか問題」です。入学祝いの贈り物代表としてもよく挙げられるランドセルですが、お子さまがお使いになるのはひとつだけ。父方、母方双方のせっかくのお祝いの場が、事前の相談不足により険悪なムードになってしまうことは避けたいですよね。
双方の祖父母がサプライズで用意してくれたがために、ランドセルがふたつになってしまうなんてことも。お子さまが複数のランドセルを使い分けるのは、すこし難易度が高いかもしれません。そういった事態を避けるためにも、ご両親と双方の祖父母とで事前に取り決めを行っておくことをオススメします。
なかには父方・母方それぞれの祖父母にランドセル費用を折半して負担もらうご家庭もあるようです。お祝いでいただいたお金なのか、店頭では新札で購入されるお客様もよく見かけます。
もしくは、ランドセルはご両親とお子さまとで決めて購入し、祖父母様にはその他の学用品などをプレゼントしてもらう選択肢もあります。ランドセルと同じように毎日使う(使ってほしい)学習机や、私服の学校であれば晴れ着なども素敵な贈り物となります。

ランドセルなら鞄工房山本

鞄工房山本は1969年からランドセルを作りはじめ、さまざまなお子さまが6年間の相棒と出会う様子を見届けてきました。それぞれのご家庭にとって一番のランドセルを見つけられるよう、どんな些細な疑問やご要望でもおきかせください。

ランドセル選び、それは「はじめての一生もの」

鞄工房山本のランドセルづくりは創業者の山本庄助からはじまりました。2023年に創業者の孫である一暢へと継承され、確かな技術とともに「魂を込めたものづくりでお客様に笑顔を届ける」という意志を受け継ぎました。
お子さまがときめくデザインの実現はもちろん、親御様や祖父母様に安心してお選びいただけるよう、確かな素材と品質をもとに、職人たちが魂を込めたものづくりに励んでいます。一枚の革からランドセルの形となるまで、すべての工程をオープンにし、誠実にものづくりと向き合いつづけています。

素敵な思い出となる「工房見学」「ランドセル贈呈式」

わたしたちのランドセル工房は奈良県橿原市に位置しています。
ランドセル選びの時間を楽しんでいただけるようさまざまな催しやイベントを開催しており、これらの体験がお子さまの「ものを大切にする心」が育まれるきっかけとなることを願っています。

  • 工房見学
    • 半裁と呼ばれる一枚の大きな革を仕入れるところから、ランドセルの形となり梱包するまで、そのすべての工程を見学していただけます。実際の工房でしか感じられない風景や音、匂いをぜひご家族皆さまで体感してみてください。
    • 工房見学 についてくわしく知りたい方はこちら
  • ランドセル贈呈式

まとめ

オレンジ色のランドセルを背負って、元気いっぱいに駆け出す子どもの後ろ姿

6年間の小学校生活をともにする相棒であり、晴れやかな門出を彩る「はじめての一生もの」。お子さまの希望を尊重しながら、祖父母さまとも協力して後悔のない選び方を心がけましょう。
鞄工房山本は、職人の魂が込められたランドセルを通じて、お子さまと保護者さまの思い出に残るような選び方をサポートさせていただきます。直営店(奈良本店・銀座店・横浜店・梅田店)や全国での展示会にて心よりお待ちしています。工房見学や贈呈式などの他では味わえない体験もご用意していますので、ぜひご家族皆様で楽しいひとときをお過ごしいただけますと幸いです。

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